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浅草の外交力に注目 [まちづくり]

個人的に馴染み深い街のひとつに、浅草があります。
親の実家があった(今は小さな公園になってしまいましたが)土地だからです。
よって半世紀もの間、この街を外から眺め続けてきました。
街を歩く人たちが次第に歳を取り、商店街から賑わいが失われ、
シャッターを下ろす店が増え、というのが少し前までの浅草だったと記憶しています。
つまり多くの地方都市と似たような経過を辿っていました。

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それだけに近年の賑わいは驚くばかりです。なにより目立つのは外国人観光客です。
いまや浅草は東京でもっとも外国人が多い街のひとつではないでしょうか。
それにつられて日本人も、老若男女を問わず訪れるようになっています。
実は先週末、「環境(エコ)フェスタたいとう2014」のフォーラム
「エコ交通によるまちづくり」が行われたので参加してきたのですが、
そこでは、台東区を訪れる観光客が5年間で1000万人も増え、
年間5000万人と京都に近いレベルに達することが公表されていました。

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でも自然にこうなったわけではありません。
外国人が集まる店には、外国語表示が目立ちます。店員はもちろん外国語で応対します。
フォーラムを主催した浅草商店連合会の方に話を伺ったところ、
講師を呼んだり、レッスンを受けたりという努力をしているとのことでした。
それ以外にも、無料公衆インターネットや外貨引受けサービスなどを導入しており、
レストランではハラルフードやベジタリアンフードの研究を行っているそうです。

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さらに地元の小学生は、外国人観光客と英語で会話する課外授業を行っていました。
彼らが大人になって、地元の仕事に就けば、浅草のグローバル化はさらに進むでしょう。
観光案内所が、雷門前という絶好の場所に、ランドマークとしてあることもプラスです。
アイコンを多用しているので多くの人に分かりやすいことも好感が持てます。

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モビリティの面でも目につくシーンがいくつかありました。
東京メトロ銀座線浅草駅には、英語による主要繁華街までの経路案内がありましたが、
そこには都営地下鉄も書いてあります。事業者の枠を超えた取り組みがなされていました。
一方、羽田・成田両空港と直結する都営地下鉄浅草線浅草駅には、
外国人対応のコンシェルジュがおり、観光客からの問い合わせに応じていました。

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現在の浅草に問題がないわけではありません。
いちばん目立つのは、観光客が浅草寺周辺に一極集中していることです。
関係者もこの点は懸念しており、LRT敷設による活性化などを提案しているそうです。
浅草は年老いているように見えますが、中身は先駆的な考えであふれています。
2020年の対応に悩む東京の人たちも、中心市街地の閑散化に悩む地方の人たちも、
この街から学ぶことは多いのではないかという気がしています。

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